『天にもぐり地にのぼる』は、アクティングスペースが広く円でいる。だから今回のメタモルの小さなスペースでは客席が少なくしか取れない。壁に張り付き観客がいるような状態だ。
昨日は公演前の夕方から雨空となり少し肌寒いぐらいの変なお天気となり、予定より2名ほど観客は来られずで結果28名。それでも、客席は狭かったというアンケートでのご意見があった。「もう少し座っていて余裕があれば、また観に来たい」というプラス意見であったが。
私は喉風邪にやられ稽古のときよりも実際の舞台では不調に感じたが、それはそれで演技は体が絶好調なときよりも、不調な方が良いものがでる。余裕のないギリギリの境を行く死との出会いの方が、より深い魂の真影が引き出さざれを得ないからだ。
この日も、気付けば違うところに行ってしまっていて、無我な瞬間で過ぎたように思う。小蛇から龍に変化していた。
兎に角帰宅し風呂に入るが寒気がして止まらない。喉の痛さはどんどん増すしで、今朝方にはようやく寝汗をかけた状態で、微熱が出てきたようす。あまり声はださいようにして、舞台だけを見つめてまっしぐらに行ける方が演者冥利というものだ。
さて今日はお天気でポカポカ陽気で、観客は多くなるかも知れない。きゅうきゅうでも、また観たい、と思わせる公演にしたいもの。