お祝いを前に、狂う、ということへ向かおうと思う。
何かに押されるような、そうでしかない、狂い、がある。
逸脱させるような、生と死の狭間で、必死に狂い立つような、人間存在があっていい。
命があるとかないとかは、私には言えないし、判らないけれども。
狂いは、尋常を超える、限りなくものとの死線の勝負を懸けること、のように思う。
不思議と平穏な心安らかな日々を送る、作品との対話に、突如訪れる破壊衝動は、我慢、という日々の穏便さへの我慢ならぬさか。
その向こうへ、更にその向こうの向こうへ、ある、狂う、というところへと向かおうとしている。