『標的の島』大阪では第七藝術劇場で長くやっています。
私は先週の土曜日にようやく観に行けました。
本当に、誰もが他人事と思ってスルーしている間に、この国の形はどんどん知らないところに連れて行かれているんだ、と実感し観れてよかった。
最後の高江のテント中で歌う若い男の子の歌と、警察や自衛隊の若者にフォーカスする、三上監督のこの映画に込めたメッセージ、そして雨の中の国道沿いでゲートに入る車にメッセージ送る女の子と向き合う警察官の若者、本当に凄い写実だと思いました。
これが、全て我々を取り巻く現実で、その現実を直視し藻掻くこと抜きに、明日へつながる命を生きることにはならない。
胸の痛さを誰もが抱えて、止むに止まれぬ行動は、美しい生き方です。
博治さんが白旗を上げて、激しい行動の戦略を下げて、警察の人とは思えない女性の首に何重にもに渡り紐を掛けて窒息させる暴力から、救おうとして助け、博治さんが大泣きで誤っていた場面、そして地面にうつ伏して慟哭していた悔しさ。
全ては、スルーを決め込み、楽な行き方競争している、可哀想な薄い幸せぶりっこを演じさせられている、多くの人たちの醜い姿のフェイクさ。その裏にさせられている、本当の現実。
映画は今も続いています。私の中で、書いておきたかったことを。