今週にいよいよ、東京『寿ぎの宇宙』公演を迎える。
d-倉庫という80席程の小さいながらも、舞台を見わたせれる傾斜がちゃんと付いた客席で二階ロビーも広く、中々雰囲気のあるホールだ。
ここで、東京での『寿ぎの宇宙』初お見見えとなる、観客を迎える大事な場所となる。
稽古も昨日に最終が終わった。通し稽古と気になる箇所の返し稽古で、ほぼ二回の稽古回しで、黒子の最終チェックも入念にやれた。
作品的には、本番の舞台が表現にとって一番いい煮詰まり方に持っていく為に、追い詰めていく作業が稽古なので、そこが見えてくるやり甲斐ある稽古となる。
後は、東京へ舞台監督の吉田が車で荷物を積んで運ぶ日が明後日10/11朝大阪事務所を出るので、それまで、制作の和田や小泉の事務所メンバーと助っ人で準備に余念なく動いてくれている。
この公演の機会に、態変の表現を巡りシポジュムを開催する。
能の津村禮次郎氏、詩人の吉増剛造氏、といったクロスオーバーな超現代的な、古典芸能と現代詩にとって態変がどう観られるか、というとてもやりたかった顔合わせでのワクワクのシンポジウムである。
こちらも、楽しみだ。
さて、如何なることになるか。
それと、論創社より10月12日本『劇団態変の世界』が発刊となる。
公演会場で販売される。
これは、貴重なこれまでの、外に執筆した纏まった文章や情報誌での対談から、出版社が選び、一つの本に纏めた。
どれ一つとっても一劇団ではやれない、話題続きを提供できる注目を、少しづつ得られるような活動が認められてきたということで有り難い限りである。