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会場となる正立会館はソウル内では名の通った所。
かなり急な坂の山の上にあり、一帯大きなビルが建っている中の、古い方の建物。 14人が集まったワークショップ初日は、なかなかの重厚な身体の掘り下げとなる、良いワークショップとなった。 重度が結構多く参加していてまったく寝た切りで動けない重度は3人いた。その中の一人は赤い格好をした男性で、「当別な痙攣があるためどのように参加できるのか不安だ」と言いながら参加をおそるおそる決心したように車いすから降り広い講堂の中に設えた木の舞台の上でワークショップを受けるために寝転んだ。 私がこれまで見た重度のCPの中でも特別CPの反射運動の激しい、ひとりでに寝かせておけば頭を床面に強くぶつけてしまうエアーマットのような物を下に挽いても勿論からだは硬直しはみ出すのであまり効き目がない。氣を入れ氣合わせすると非常に身体はリラックスする。しかし目的意識を何かひとつでも持とうとすると身体は硬く硬直し、CPの意識が誤摩化せないものとして現れる。 結局彼は残念ながら早々にリタイアしたのだが、非常にその意思には表現に適した姿勢があり、そこまで参加しただけでもすごいと思う。 もう一人の寝た切り、微動だに出来ないCPの人もかなり良い表現を追求していた。が、薬をのむ時間の為半分以上時間が過ぎた所で一応舞台からは下りた(彼は明日も参加するのだろうか・・・) 。総じて身体が臍下丹田の氣を入れる所から始まるのだが、もう初めから心得ているかのような身体への静寂と集中、そんなものを現す臍下丹田の記録となったのだ。 これには驚いた。臍下丹田の在処が初めから了解されているかのような彼ら彼女らの身体を目の当たりにして私の長年の劇団態変を創り上げて来た基本の身体の在処がまさしくそことして発ち現れだしたのだ。 その後もうずっと頭脳でコントロールする身体ではなく身体自身が身体の主として体や身体独自に語り出す、そのように指導として持って行くと、非常に素直に身体が順応して来るのだ。 その身体が独自な探り方と独自なペースを実直に模索し本当にコントロールとは無縁の身体への探索へと、深く降り立ち模索するさまは魂の声が聞こえるような内省に沈殿した表現へと姿を変えて現れ出すのであった。 今日のワークショップで使った私が日本から持参したCDはいろんな種類の音楽を体にしみ込ませて反応してくるか、そして予定調和をはずす音楽の効果での身体自身の自立性を獲得する為の、一つの装置である。だから実に多義にわたりわずか4時間弱のワークショップの中で民俗音楽からクラッシックまで多義に渡って5種類の音を使った。普通なら混乱して身体がついていかない。しかしその混乱も含め、内省への深さとして成り立っていくものとして良い形で重く、深く、そして静かなとても完成度の高い意識的にはなかなか持ってはいけない身体として立ち現れていたと思う。それを無意識下に彼ら彼女らは行っていた。−表現ーとは言えず、意識的にそれを掴みなをかつ遠くまで自分の身体を持っていける強靭なものとして育み、追求していきたいという個としての強い自覚という高いハードルはこの3日間のワークショップだけでは済まない、永遠の課題に向うことを欲する者が一人出てくるかどうか、といったところである。しかし非常にその可能性を秘めた潜在的な器と魂の行方として身体が身体としてそこにあるというものを有している彼らのワークショップへの身体を見付けられたことは大きな喜びである。
by kim_manri
| 2010-05-04 00:50
| 芸術の庭
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