長く間が空いたが、北欧の旅、最終を。
この旅は、見て触れる異邦人としての、気楽な一群であった。が、少々現地での話が聞きたくなっていた。北欧の旅フィンランド・デンマーク・ノルーウエー・スゥエーデン、4カ国巡りの最後に、知り合いのいるスゥエーデンのヴェクショウでこのツアーの締くくりは、正解だったと思う。
スウェーデンは、介護の子が留学に行っていて、立ち寄ることにした。コペンハーゲンに近い南の端のヴェクショウという街だ。
この日の行程
4月2日
オスロ13:00--電車--16:59ヨーテボリ17:42--電車---20:37ルンド21:02--電車--22:36ヴェクショー
ひたすら列車でスウェデンを南下。スウェーデンは赤の色に特徴がある。
発色の良い赤であるが、果物のスモモの赤? いや、赤かぶ? 違うな、、、、何といったら良いのか解らない。その赤が、一際浮き立っている。
スカンジナビア半島南の端ヴェクショウへ向う長い列車の旅だ。車中はみんなといって良い程、ノートPCを、膝の上でパチパチやっている。全く他人は気にしてない、列車の中も個人の時間として使っている。少しこれまでの国とは人の雰囲気が違う。
そんな列車の中で、乗り込むフロアーのような所に、青少年がたむろしていて、とても賑やかなのを通り越し煩く騒いでいる。その内何往復も列車の中を少年2と少女1が、走り抜ける行動。意味もなく、寒いのにドアーの開閉を繰り返し、ただ通り抜けをやって遊んでいるようす。しかし大人達は意に止めず知らん顔で注意する気配もなく、PCに向っている。のっけから不思議な光景に出くわした。
そして列車の乗り換えで、小さな駅に降ろされて、ホームで次の列車を待っていた。閑散とした人気のないホームに一組のカップルがいた。女の方が男にキャッキャと言いながら、上を指差して軒下を見ている。子供でもなく大人で、言われている男の方は体格は少し太り気味でがっしりとしている、話しかける女はとても幼い可愛らしさが見え、見ているこちらの方が何だか恥ずかしくなる程。日本では余り見かけない、カップルのじゃれ合い。
寒い夜となっていたヴェクショウのホームへ降り立つ、と、介護の子が待っていてくれ、嬉しい再開。早々にタクシーで彼女の家へ向う。(写真:車窓からのスウェーデンの風景-家・木の落日)