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7月に引き続き黒子として参加する学生約6名に加え今年入ってきた新学生9名が合流し、計15人が集まった。 明日からのエキストラを迎えての初の稽古をできるだけ円滑に進めるため、韓国語で話せる韓国黒子に稽古で必要な基本的な意識を徹底して持ってもらうための講習である。 態変独特にある、床面に近い姿勢をとる寝た姿勢や座り姿勢での演技で、舞台上のシーンを成り立たせるための、迷子にならない交通整理のことを、行程と呼んでいる。その行程をエキストラ達に説明し、演出づけに速やかに入れるようにする、大役である。 非常に根気のいる、長い説明や動きをやってみて、を繰り返す一種のワークショップである。その実践に向けたワークショップは、本当に実のとれるものとして、明日から機能することになる重要な点である。 この若いハジャセンターの学生黒子達は、驚異的な集中力で我々日本の態変スタッフ達が用意した内容を、なんなく面白がりながら取り組む逞しい姿勢にこちらが元気づけられる。 終わった後も、初めて舞台を踏む今回の韓国障害者エキストラと共に、質の高い舞台を創り上げるのは苦難を共にするということで、それに果敢に向かっていけるか? というこちらからの問いかけに対して、「勿論、そのつもりでいます」という疑問の余地を挟まない堂々とした答えに、他の学生達も納得して同調している。 全く、動揺や落ち込みの欠片さえ見せない、即答に韓国社会が抱える若者への特に男の人達の上にある、徴兵制度による大きな使命を支える意志は、日本では想像もつかない問題を前にしたときの引き受けは、逃げずに立ち向かうことが当然、という厳しいバックグラウンドがあるのを感じながら、聞いていた。 そんなことをお首にも感じさせない、日本と同じ今風の若者達に、支えられながらこのプロジェクトとの一つの大きな礎となる日本の黒子と韓国の黒子達による、黒子講習という態変独特の培ってきた文化がここに一つクサビを打つことが成り立った。 現実に照らし合わせられるのは明日以降のエキストラを迎えてからの稽古である。 黒子育成だけをとれば、岡山・広島・沖縄・マレーシア、と繋がってきた劇団態変の実践がここ韓国で非常に受け手の豊かさにとうとう巡り会えてきたようである。 とはいっても、その講習内容を内部で考え構築し、今日を迎えられたことも決して自然な流れでできているわけではなく、問題意識を常に牽引し散漫になりがちな集中力への警告を発し、恐ろしく執念を持って問題を逃がさない取り組みがあってのこと。 まだまだ甘く抜け作だらけではあるが、兎に角問題を凝視する積み重ね、で良い舞台良い作品に出会って欲しいとする、芸術創造への期待と欲求である。 その後、出版パーティーで日韓交流の催し物に誘われ一同で、出掛ける。 ハジャセンターの黒子をやる学生達が歌うということで、聴きに行くと、ハジャセンター創設者である、延世大学の教授であるチャン・ヘジョン氏と初対面ができた。この人は非常に有名な方である。初老の穏やかな感じの女性の方。旦那さんが在日の方だということを話されていて驚いた。慶応大学の教授をされているとのこと。遠距離結婚なのだ。
by kim_manri
| 2010-10-04 01:41
| 芸術の庭
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