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『ファン・ウンド潜伏記』が、韓国公演という、この日を迎えられたことへ
このパンフレットの冒頭へ、皆様にこうしてご挨拶をさせていただけることを晴れがましく、又緊張感を持って臨もうとしています。 それは、私が日本で立ち上げた劇団態変が29年間の集大成のような公演と、この韓国公演がなるであろうと予想できるからです。 劇団態変は身体障害者の身体表現を、これまで誰も考え付かなかった方法でしか成り立たなく、それは芸術そのものの在り方を塗り替えざるを得ないことへ挑戦し続けてきたということです。 これまでの人類有史史上に於ける芸能での障害者や病身者は、圧倒的多数とする健常者の視点でしか描かれてこなかったといえます。そこでは、笑い者の道化か何かの比喩としての登場であり、決して障害者自身の内的世界観が謳歌される身体性ではなかったといえます。 私は、人間普遍の内的世界観を表現する、身体表現を模索したいと思っています。 人類有史史上に於ける身障者に対する障害の捉え方を、そのままに放置するのでは勿体ないぐらいの、身体に宿る精神のありかとしての身体表現を、身障者の身体表現で可能にできるのではないかと捉えます。身体表現が、技術として何かを習得し器用な踊りを見せる、というコントロールの成果の結果を観せるのとは違った、それとは対極な発想です。 身障者の身体表現を追求するというのは、障害者自身が自らの身体への価値に気付き、普遍的芸術へと昇華させられる確信のみに於いて、可能だと思います。 それは、大多数の人々の価値自体を、芸術は、一瞬にして転倒するに充分な力を持ち得ています。 芸術とは、芸術がその力を発揮できるかどうかを、創り手と観客といった真に追求すべき人々の出会いを、待ち望んでいるのではないでしょうか。 韓国古典芸術という私を育んだ土壌と、私が日本の地で産み出した前衛芸術の劇団態変、が今回の『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演で、異なる二つが出会える貴重な機会を得られましたこと。そして常に二つの要素、韓国の障害者エキストラ8名とハジャ作業場学校の生徒黒子10名、日本から来た劇団員とが合流し、今回の混成劇団態変が新たに誕生しました。 そしてそれを支える、韓国と日本の市民によるそれぞれの国での実行委員会ができ、公演までの7回に渡る渡韓してのプロジェクトを進めるに至ったことで、この日へと劇団態変『ファン・ウンド潜伏記』韓国公演の船を運んでこれました。 観客の皆さんに迎えられ、この公演を果たせたことへ、劇団態変を代表し心より光栄に思います。 そしてこの公演実現へ向け、固城での固城新聞と固城五大広李潤石代表、ソウルのホールであるKOUSプロデューサ陳玉燮さん、の多大なる理解と協力がなければこの日が成り立たなかったことへ、深く感謝致します。 最後に『ファン・ウンド潜伏記』は、ソウルとファン・ウンドの故郷である慶尚南道固城、の二ヶ所で韓国内連続公演を果たします。
by kim_manri
| 2011-03-10 22:37
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