木村年男が危篤である。
昨夜入院先の京都のH病院へと行く。何という事態であろうか・・・。
森永ヒ素ミルク患者として重度寝たきりの障害者に、赤子でなった木村。
態変の旗揚げメンバーなので30年にはなる。現在55歳だという。
喉に挿管され人工呼吸器を付け意識もない状態で、喘ぐように蒼白な顔で呼吸を繰り返す物言わぬ木村に久々に会って、『一世一代福森慶之介 ゴドーを待ちながら』済むまでは見舞いにも来れなかったことを詫びる。つくづくその顔は、全く老いは感じれなく、精悍さを秘めていることに驚く。
今回の原因の腸の働きであるが、腸だけが問題なければ元気になれるのにと思う。
絶妙な身体感覚の持ち主の木村の表現というか存在というか、それらの奇跡的な有り様がどんなに、人となりを成してきたかをつくづく感じながら、本当に凄い命丸ごとを舞台に表現していたんだと思うのである。
快復を祈る。