『Over the Reinbow− 虹の彼方に』作品散文詩
虹の行方
一つづつ 一つづつ
積み上げるるように 積み上げるように
重ね合せて 幾千年の
いま来た道に 流れる ときの音 ときの声
押されるように 振り返れば 積み上げたそこには 建造物
気づけば
それは、あ、っという間に 壊れ 瓦礫の山と
ものの哀れ ぞ 知る
生きるために 始まる
新たな 闘い
来た道は 後へは 戻れない
此処で 始まる
新たな 生きるための 方法
新しい 人と成り 力を合わせ 生き抜く
喜びを 分かち合い 笑い合う
人の血が 通い合う
血の通う道 が 生まれ
循環が 宇宙を 被う
破壊は 次の 再生の為
宇宙の循環は 塵を作り
塵は 光となって 舞 積み重なって 行く
金滿里