今一番書かないといけないことは、11月22日の大阪府・市の長を決めるW選挙の結果が、橋下維新が双方に押した立候補者が勝ってしまった、端的に言えば、橋下維新にこの際だから退場をキッパリと決めさせるために再選に反対したこちら側は負けた、ということ。
この間、大阪都構想を反対しての迎えた、W選挙だったが、その時の盛上がりとは違った右往左往感があって、もう一発すっきりとは行かず不完全燃焼の感は確かにあった。
それは何が原因だったのか、と。
待ち望んだ、都構想を反対し次の府政・市政をいざ作るぞ!といった、反対勢力が単に反対だけでなく具体的に政治に関与し政治を作る側に着手できる、といった又とない繋目というか結び目に触れる間へのバトンがはっきり見える経験。
直接手を伸ばせる距離に、自分たちの自治があったのを、党利党略に絡め取られ、そのエネルギーを見えづらい方向に持って行かれた感がしている。
もっとダイレクトに自治や政治に触れ、がっしりと実感できるもので、民主主義を勝ち取る醍醐味がありそれが政治であっていい。やはり、勝敗の論理に見る先が曇らされた感がしている。
ズバリ言うと、大阪市長候補には都構想反対のときからの柳本さんで良かった、或いは国会の本山安倍と自治体府連の自民の2つの質の違いが今回の、橋下維新に自民の票が流れ、身内を裏切る構造のねじれが起こる要素だったら、やはり自民は外す方向を選択した方が良かったのだろう。
府知事候補の栗原さんに関しては、完全に平松さんに出てもらうか、自民でない無党派で探し、政策論争とビジョンのある人に立ってもらう、こちら側の努力を早くから知恵の結集と説得・発掘に真剣に取り組まないといけない。
今回の投票率が五割だったという。それの二割が維新で当選なので、維新が意気揚々と勝利したのではないようだ。 そこで言うと、解りズラさと、一票を投じることの魅力の無さ、は今後打開できるし、しなければならない課題として見えた。そこを今後の糧として、ダイレクトに触れ、もっとワクワクできる主権在民の政治への参加、を作っていくべき。それは絵空事ではなく、リアリティーとして可能だと思う。
次なる国政選挙に向けた助走を開始し、挽回していくことがまだまだできる、ということ。
今回の大きな失敗は、充分な反省があれば、必要としあったものかもしれない。
のんきなことを言っているのではなく、厳しく討論を重ねた上にでてくる、ものから掴みたいと思う。