大阪北部地震後の台風7号去りしあと梅雨前線の刺激かで、日本列島が一昨日夜から豪雨吹き荒れる中、
私は生まれてこの方豪雨の一週間続く予報など聞くに及んだことがない状態で、暗雲垂れ込む不穏な空気に暗くなっていた。
そこに迷い込んだ、今朝執行されたというオーム真理教教祖麻原彰晃こと松本智津夫を始めとする7名もに及ぶ死刑=絞首刑の発表。
全くもって現安倍政権が行う、見せしめ問題隠しの好都合とばかりに、国家の公然殺人に及ぶ態度をあからさまにしたことに、怒りを感じる。
国家権力による死刑判断・執行は、圧倒的権力の名で行われる公然殺人であり、それを正当化すると国家の暴走も許し恐怖政治=ファシズムを容認することに繋がり、近代社会にとって改められるべき野蛮行為でしかない。
折しもこの7月26日には、2年前に起こった相模原施設障碍者19名大虐殺事件の、命日に当たる日が近づいている。
極悪で残虐で醜悪な惨たらしい、一人の殺人犯によって次々と眠っている無抵抗なベットの上の障碍者たちを襲い、刃物で首をかき切って19名もの人々を殺せた悪夢。
安倍たちはこの事件を微塵も記憶には止めていずで、この刑の執行を指示したのだろうか。
それとも、世を震撼とさせたオーム真理教の地下鉄サリン事件や一連の残虐な事件を重ね、こちらの犯人を死刑にすることで済むとでもいうことなのか?
人が人を殺すことは、許されない。絶対に食い止めなければいけない。人殺した犯人をこの世から消し去る、死刑も、人が人を殺すことに他ならない。
この現在迫る安倍政権のボロボロな腐敗ぶりと政治への失望と堕落を招いた責任を放置し、日本の一時代を象徴し民を震撼とさせたオーム真理教への死刑執行を結構する意味は、完全な報道と民の目をごまかす網を打たれたのだ。
暗雲垂れ込める私の人生始まって以来の一週間続く豪雨との気象台予報と共に、この安倍政権の起した暴挙に、かえってこれは落ち込んではいられないと背筋を伸ばしてかかるのだ。