3月3・4日を使って、埼玉県と東京上野の関東一泊旅行に、連れ合いと二人旅してきた。
この両日で最後の展示会を見るために。
この一番お目的だった埼玉県は森林公園駅からタクシーに乗って丸木美術館で行われていた写真家石川真生さんの「琉球大絵巻」の写真展だ。この沖縄の苦節の時代を、一コマに大きい写真にし追っている大作である。この目で是非、見ておかないと!という気持ちでいてもたってもいられず、間際になってやはり同じ思いであった連れ合いと、意を決して。
その序に、上野の国立科学博物館特設展示企画で南方熊楠展が、丁度開催の終わる時期を真生と同じくしていたので、展覧会巡りに関東ということになったのだ。
夫婦二人旅は、何年ぶりか? 連れ合いは、私の介護役も引き受けながらなので、体力がそんなに元々ある方ではないので重労働になる。車イス押して日常介護もやってその上タクシーや新幹線での移乗という抱え上げて車イスから降ろす乗せるが付きもので、私の世話をしながらの旅となり、さぞ大変だろうと思う。
出発の3月3日は6時起床、いつもは食べない朝食を旅支度には欠かせない、と昨日から用意して兼用で食せるわかめスープとご飯をガッツリ、連れ合いも一緒に食べる。我が家からは新大阪へはいつも歩きで構内も含め17分ほど換算で行く。朝9時5分発の新幹線で一路、東京駅到着の日にそのまま埼玉の丸木美術館まで行くことにした。
駅を出て食堂でお昼の腹こしらえをしたら2時だ。この日は最後を飾って石川真生がトークに現地にやってくる。2時開始なので遅れるが仕方ない。タクシーに乗り込み、美術館へ到着。障碍者割引が有り難い。真生の写真展を見る人でごった返し凄い賑わいだ。展示会場はフロアーの少し奥まった広い空間。そこにS字を描くように支柱を立て、巨大な一枚の写真図版を、時系列に横に繋げ巡回し見れるようになっている。そこに立って真生が、写真の意味や撮影のエピソードを、淀みなく沖縄なまりの独特な言い回しで説明を一枚一枚にやって行く。それに合わせ大勢も移動して座り込んで聞き入っている。
真生のバイタリティーには凄いものがある、ということが一枚毎の写真への説明で、解る。
写真も凄い迫力だ。観に来て良かった!
そこから大きくまた東京へ移動。築地へ行くために宿をその近くにとって、繰り出す。土・日にかかったので、少し閑散とはしているようだが、それでも魚を扱う心意気を感じるフリーな店頭には、やはりワクワク。
翌朝の「ひつまぶし」には感激した。又食べに行きたい。
この日は上野の南方熊楠展へと。これは期待外れであったが、近畿の和歌山県にも南方熊楠博物館があるというのを、ここへ来て初めて知った。今度は、そこへ行けばいいのだわ。