1月10日(木)
ソロの中でも一番多く上演している『ウリ・オモニ』。
だが、毎回同じようにはしないし出来ないのが、身障者の身体表現というもの。
稽古を重ねた中で、細部の工夫をやってみる段階に来た。
そこで、通し稽古とは別に今日、黒子2人に付き合ってもらい、昼間に特別に時間を取る。
身体上で、
自分の演技で納得がいかない部分を、工夫を黒子に伝え、阿吽の呼吸で私のやりたい演技へと黒子と二人三脚でできるか出来ないか、を試してみる。
環境と身体で、
ダンスマットの床面を、転がったり擦って這うのに、支障なくつるつる行く方が良いかも?と、
洗剤で拭き水拭きでやってみようと、黒子に伝達。だが稽古で、どうも具合が悪い。
演技を行う床面の箇所によって、滑ったほうが良い場所と摩擦があった方が良い場所があるのがわかってきた。
今日の抜取りで、わかってきた床面拭き改善を、黒子にやってもらう。
試してみて、雑巾がけも床面箇所で二通り、洗剤で拭き水拭きと水拭きだけ、を箇所に分けてやる方向が見えた。
何気ない雑巾がけ一つで大きな違いが、微妙でナイーブな私のポリオの身体の特徴との折り合いが成るかどうかへと。
やりたい、と思うことでそれへと向かうのに、多角的な視野で微細なことも漏らさずそこへと登り詰める、執念。
それは絶妙な舞台として現れる。