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昨日は、KLPacのペンタス2の本番ホールが空いていると急きょ使わせてもらえることになった。
P2〜6、のはずが役者・スタッフは集まって楽屋の準備も誘導等も整い待機しているにも関わらず、基金から運ばれる予定になっていたリノリウムが待てど暮らせど届かない。という事態でそのままの床面は固いものでレッスンを始める訳にはいかず、待ち時間を持て余す。 その時間を利用して ■私からのディレクション、を行う。 レッスン/ 問題ヵ所だけ抜き取って4時〜4時半で行なう。 ■通し前の最低限押えなければならない所 1.3シーン重度のティアラの転がり移動のロスタイム工夫の部分レッスン 2.バワンメラの終了後、暗転薄明かりなかでの役者・小道具関係の黒子によるハケ 3.切り株落とし 以上を行なう。 1のティアラ転がりは、 当初難航したが川喜多をダミーで転がせ見せて、私からの演出付け「足先やお腹に目が有ると思ってそこを中心に目的の場所へ近づけようと思って動くように。」との声掛けで、どうしても頭から突っ込もうとしていたのがピタッと無くなり斜め転がり移動というものがティアラにとって初めて成り立つそれまで繰り返す事4回大きな場所でそれもいつもと違って私からの演出はマイクで飛ばされ客席にはまばらといえどホールの人達が座ってみている、といったティアラにとっての初めての試練。それも初っぱなにやらされるのだから、ティアラにとっては非常にプレッシャーであったであろう。初めて2回目くらいで「私わかりません」と演出の求める複雑さに一瞬止まってしまいそういうティアラ。それでもなお根気よく川喜多に変わりにいかして説明させたり、転がせてみたりとのあの手この手で、最終的にティアラは「できます。やってみます。」ときっぱりと引受ける意思表示。その後するするといきだしたのである。10メートルという初めての広さにも関わらずスパスティックセンターでは14分かかっていたここのシーンを、いろんなところの無駄をこのように省き結果通しの中では11分になっていた。 私がこの非情な演出を求め出したのが火曜段階。 後の黒子会議でロナが「3シーンを10分でやるのが目標と金さんは言ったが、10メートルの広さに拡がっているのにティアラのペースで転がりは縮まるとは考えられない。倍にるのではないか。それをどのようにするんだろう。」と意見を言っていたとのこと。 本番でもそのようにティアラはやってほしいものだが、CPは自分でそう思っていても、自らの裏切る身体の持ち主なのでレッスン段階でのぬか喜びは禁物。しかしティアラは違う角度で自分の身体を知るということを少なくてもこの日やったのだから、広い空間と自己の身体の配置の仕方そしてあり方そのもの、の捉え方がきっと変わったはず。 2の暗転は、 不充分な形でのリノリウム遅れもあり見切って時間を気にしてのかたちとなったが、薄明かりでできるということがわかった段階。 3の切り株は、 四方を囲むキャットウォークから舞台に堀投げるというかたちを試してみた。バウンドはせず一回でぼとっと床面に張り付いて止まるということが2回ぐらい試してわかり、舞台上にいる役者2人は真ん中に非難していると大丈夫であろうと判断される。 ■通しレッスン 4時半開始。部分的な止めありで演出付けを前からやりながら、6時過ぎまでかかって全部終了。役者たちは、この日体調を崩して休んでいたワニ以外の全員、自分達の公演が行われるホールで素の状態でのレッスンに望めた事は非常に有意義であった様子で口々に出来て良かったと言う声が聞こえた。
by kim_manri
| 2007-03-28 21:38
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