無事に初日明け、走り出した、チェ・ゲバラ。
初日では集合3時半のところを、電車乗り間違えて30分のロスをしてしまい、私が現地扇町公園到着したのが4時。
エキストラ達が初めて合流するので、エキストラ関係の演出付けが待っている、客席の演出する高い位置へ、車イスごと担いで急いで上げられ初日に向けた最終詰めをする。
このようにして、エキストラの常連で鳥取から駆け付ける人や役者の介護者達やと、テントの周りには40人ぐらいが毎日賑やかに集うことになる。
さて初日公演だが、舞台始まりにちょっとした音響の間違い、そして楽座がテンパってしまって、チェのソロを飛ばしていきなり「花祭り」の曲を初めてしまった後半と。「花祭り」では、観客からの手拍子までいただいた。ちょんぼだったが観客には概ね好評なので、良かったということで。
観客も100は超え、大入りで一先ずは一安心、といったところ。
昨日の朝から私は自宅で、前の日の公演記録ビデオ映像を見て、チェックをやりメールで流し、自宅にいる役者にプリントアウトを指示。テントに泊まり込んでいるスタッフに電話掛け、手直ししたいところの相談をやったりして、公演前の3時半には全員集合。現場のテントで、演出からの駄目出しやる。
良くなかったシーン・シーン毎の繋がり・手直しするシーンなど、箇所を整理して、本番前の返し稽古を、全員大忙しで組織する。
この日演出から行った手直しは、初日映像を見て、急きょ外で出て来る子供の役柄の役者を増やす、という判断だ。
これは緊急に衣装の対応がいる。しかし裏方スタッフの絶妙な連携で、増やすことは可能になった。優秀なスタッフ陣と役者陣のお陰で、今回の新作品作りに私は多いに演出家としての、本能を発揮することができていると言える。これも25年間続けて来られた、態変の蓄積の賜物だ。
昨日の大阪はちょっとした嵐があり、公演前には雨も止むといった幸運だったが、観客の足は初日よりやや少なめとなった。しかし公演自体は、完成度の高いものとすることができたと思う。
私も初日には一ヶ所だった、出を二ヶ所に増やせたしで、舞台裏方も新作への楽しみ方ができるようになってきたといったところ。
終演後、外で観客で来て頂いた方々とのご挨拶の後、関西テレビのニュース番組にチェ役の上月にスポットを当てての番組製作依頼が態変に入り、私のインタビュー収録をする。もっと、面白いことを言えば良かったと、少々反省。
テントは昼間の時間帯が使えないので、僅か3日間の3回公演なので、もっと沢山の方々に観て頂きたい気分。
今日はいよいよ最終日。