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おめでたい話
11月3日の祝日、うちの態変旗揚げからの役者であり名優振りではファンも多い、福森が結婚と言うことでお披露目パーティーをした。 私も含め劇団内は、全く、間際まで誰も知らなかった。 9月テント公演が終わり、10月には入り、ようやくやれやれと思い出した時に、突然そのご招待ハガキが、金宅へ舞い込んだ。 -えっ! えー。 これ、いたずらか?- と一瞬は勘ぐる程に、ビックリ!たまげたのよ。ホント 早々に福森へ電話をして真意を確かめると、「そうやねん。態変打ち上げで言おうと思てたんやけど、打ち上げがどんどん伸びていくから、言う機会を逃してた。」 そう言われても、結婚する相手が急にふって沸いたのでもなし、そんな付き合いの相手がいることさえ、誰も知らなかったのだから、一言ぐらい言ってくれても良いものを。 「相手は障害者で、ちょっと知的障害で、これが又賢い知的やねん。」と、聞いて何だか嫌に私は納得してしまった。付き合いを始めるのも、続けるのも、変に廻りに噂話としてやられると、おじゃんになる。そんなふうに障害の違いは、特に身体と精神の違いの場合は、互いの気持ちだけの確かめ時間を、他人の介入なしに、掛けてじっくりと細心の注意を払われて成就されなければならないのだろう、と。 感性の良く響くお相手なんだろう、と楽しみになる。 実は最近よくよく見渡すと、周りの障害者達は全部と言っていいぐらい、カップルが少ないことに気付いた。結婚という形態はどうでも良いのだが、カップルとして家族生活している障害者は、付き合いは今はない人も含めても、ほんの数名しか思い当たらない状態だ。特に重度者は少ない。別れるのも多い。 それほど、生活を共にしようとするときの、諸事のハードルは高いということだ。何も障害者でなくても、これが共同生活(結婚)となると今の世の中は、健常者でも中々そこまで行くのは大変かも知れない。 何となく同棲はできても、利害の一致も見ながらの、一つの生活を創り上げていく子供を育てるようにして互いを育む共同生活、となると非常に困難な社会ではなかろうか。 そんな共同生活(結婚)は、個人に課せられる協調性と理解への、弛まない努力はつきものだ。家の内へ向かうそのエネルギーを割いてまで育む歓びを味わいたいというのではなく、互いに値踏みをするのがどんどん普通になって来ている、人間もお金の価値でしかない昨今。理解というには程遠く、見合う相手としては、そんなには見付かるものでもないだろうし、そんな生活を選ぶメリットはそんなにはないだろう。 障害者の場合、そんなお互いの認め合いの難しさは同じだが、重度ならば介護が付いて回る。これが又厄介だ。相手との関係性を育むというときに、他人という第三者の価値観がどうしても、入り込まざるを得ない状態だ。 それに振り回されると偉いことになる。しかしこれとて人間。人がいる分、無関係ではいられず、大なり小なりそこに居るだけで、干渉はして来るものなのだ。 そう言った状況全てに渡り、障害者の抱える環境として、共同生活(結婚)が成り立ち難いのがあるんだろうと思う。 しかし、人間の領域として、楽な方を選ぶより新境地を選びたい、ということでないと面白くない。社会的なハードルとして障害者の場合、それが差別の問題としても、互いに協力しながら遣りたい生活の方向性を探っていく、ということを一人ではできなく相手が居てこそのものとしてあり、そのときの協調性や忍耐力そして解りたいと言う努力、がより外へと向かわせる励みになるんではないか、と思う。 そう言った意味で、態変の役者達ももっと、しっかりと生活の伴走者が見付かれば良いんだがな〜、と考えていた矢先の福森の快挙! の知らせだった。 パーティーは、福森とお相手との共通の職場の人達の用意で、我々態変はご招待と言うお祝いに駆け付けるだけで良いとのこと。 90人と言う参加者に囲まれた2人、そして参列者の皆も2時間、とても歓びに溢れた良いパーティーだった。 ゆうすけには少し、パフォーマンスとして出る、活躍をして貰った。 福森さんもパフォーマンスに入っての、2人のコラボレーションとなり、中々良かった! やはり何と言っても話題は、福森さんの71歳にして、人生の新たな局面へスタートを切る、といった爽快さ。 ちなみにお相手の方は34歳とか。 出席者の皆を、羨ましがらせていた。 参加者の方からは私に「おめでとう!」との声掛けもくださったりして、-えっ?私、福森の親族みたいやな-と戸惑うやら・・・ 福森のお相手への手紙が読まれ、態変の公演の帰りに見た、富士山が綺麗だったよ、とメールをしたのが切っ掛けでやり取りが始まった、との出だし。 お相手のIさんは、そう言えば富士山のような印象もあるな〜、と透き通る感じの逞しい素敵な方で、納得でした。(写真-2人のツーショット。上、私のデジカメ撮影・下、ケーキ入刀!)
by kim_manri
| 2008-11-06 17:43
| 芸術の庭
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